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veu point!

おもしろい!と思ったことをあれやこれや記事にしてみます!

君の名は。を見て。

新海誠の最新作『君の名は。』の映画を見てきました。

コマーシャルを見たときに直感で「これは良作だ!」と思い、公開したら映画館へ見に行こう。と思っていたのでした。

果たして、見終わった後の清涼感は気持ち良いものでした。実は私は映画を見るより先に角川文庫の小説「君の名は。」で物語に触れていました。小説を読んだ時も身体を突き抜ける清涼感(爽快感と言うには、ちょっとニュアンスが違う気がする)を持ったのでした。

結論から言って、心地良い映画です。

人と人が出会う不思議、人が人を想う不思議、温かな人間関係とその心理描写に心をほぐされました。とてもシンプルなんです。

可能な限りややこしい設定は排除されているように思えます。登場人物の心の成り様に深く迫るということはなくて、先述のとおり、人と人が出会う不思議、想い合う不思議をさらっと見せてくれています。

いたってシンプルな物語なのに、なぜだか味気ないとは感じさせない力強さがあります。

単純明快な物語が、かえって複雑怪奇な現実に身を置き生活している私たちの騒がしい心にまっすぐに迫ってくるという感じです。

一方で都会で生まれ育った人が持つであろう田舎の雄大な自然へのあこがれ、また一方では都会の煌びやかさを持つ人のあこがれの念をくすぐり、それを余計な蒸し返しをせずにシンプルに見せてくれる物語は嫌らしさがありません。

 

日常生活において「普通である」ということに飽きてくると、人は刺激を求めて少しひねったモノの考え方や皮肉めいたモノ、多少いやらしい表現を愛でるようになるというふうに思っていますが、この作品は飽くまでもまっすぐであること、シンプルであることの力強さをあらためて思い直させてくれます。

自分の心がやさぐれてしまっているなぁ、とか迷い込んでしまっているなぁと思い悩んでいる人がいたら、ぜひ劇場に足を運んでみるといいと思いますよ。

 

小説もさらっと読めますからオススメです。